ろれつが回らない・しゃべりにくい
ろれつが回らない・しゃべりにくい
ろれつが回らなくなるのは、口や舌などの声を出すために重要な役割を果たす部分に障害が生じ、うまく発声できなくなったためであり、構音障害と言われる言語障害に含まれます。
また、しゃべりにくいというのは、先ほどのろれつが回らない状態の時にもそう感じますが、それ以外にも言葉や文がうまく出てこない、これまで理解できていた言葉が理解できない状態のことも指し、この状態のことを失語症と言います。
構音障害や失語症の原因となる病気としては、脳梗塞・脳出血といった脳卒中や脳腫瘍、筋萎縮性側索硬化症や多発性硬化症、脊髄小脳変性症などが挙げられます。
脊髄小脳変性症は、歩行時のふらつきやろれつが回らない、手の震えなどを症状とする神経の病気のことで、腫瘍や血管障害、炎症、栄養障害などの明らかな病気がないものを指します。難病の一つに指定されており、孤発性と言われる遺伝性のない群と遺伝性のある群に分かれます。
症状は、上記に加え、痙性対麻痺がみられ、足の突っ張りや歩きにくさが特徴です。
根本的な治療法はありませんが、運動失調といわれる運動が上手にできない症状に対して甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)製剤やTRH誘導体が用いられています。また、ロボットスーツによるリハビリテーションも保険適用となっています。
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