物忘れが多い|よしおか脳神経外科クリニック|埼玉県和光市南の脳神経外科

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物忘れが多い

物忘れが多い|よしおか脳神経外科クリニック|埼玉県和光市南の脳神経外科

物忘れが多くなってくると、認知症かと心配になる方が多くいらっしゃいます。
加齢による物忘れは生理的健忘といわれ、アルツハイマー型認知症が代表的な病的健忘とは区別しなければいけません。生理的健忘で忘れてしまうものは、人の名前などの一般的な知識がほとんどですが、病的健忘の場合、本人が体験した出来事自体を忘れてしまいます。生理的健忘でも体験した出来事を忘れることはありますが、一部であり、全体を忘れることはなく、日常生活自体も支援なしで可能です。学習能力も維持されていて、意欲があるような方は認知症とはいえないと思います。
また、CTやMRIを撮影した後の患者様に「私は認知症じゃないですか?」とよく聞かれますが、画像だけで認知症と診断することは困難です。確かに当院の脳ドックでもAIを用いて脳や海馬の萎縮を評価するVSRAD(ブイエスラド)やBrainSuite(ブレインスイート)を導入していますが、それだけで認知症と診断しているわけではありません。正常とはいえないが認知症とも診断できない状態のことを認知症の前駆状態を意味する軽度認知障害(mild cognitive impairment:MCI)というようになりましたが、このMCIのうちに生活習慣を改善したり治療を開始したりすることにより、症状の改善や海馬体積の増大が報告されるようになったため、認知症が心配な方は脳ドックを受けて、ご自身の脳の状態を確認してみることをお勧めします。
認知症とは、一度正常に達した認知機能が持続的に低下し、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態といわれており、問診と認知機能検査が診断には重要となります。認知症と診断後に治療可能な正常圧水頭症や慢性硬膜下血腫、脳腫瘍などの治療可能な認知症を除外したり、認知症の種類を鑑別したりする目的でCTやMRIを撮影します。

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